K75thunderbirdのブログ

どちらかというと自分の頭の整理用です。ネタとしてはモバイル、自動車、ロードバイク、電気関係やPC関係の突っ込んだ話題、ややデバイスやコンポーネント寄りの偏った内容になると思われます。

7.9インチIGZOとか、42.5インチIPSとか、5.5インチJDI製とか

秋月電子で7.9インチ液晶のキットが販売されていると聞いて、例によってスペックが気になったので調べてみました。

 

パネル型番:LQ079L1SX02
解像度:2048x1536
輝度:450cd/m2
コントラスト:1000対1
色域:NTSC比70%
リフレッシュレート:60Hz
反応速度35ms(TR+TD)
8bit駆動
2014年4月

反応速度は白黒一往復の値ですが、それにしても遅い。
14年のパネルでは、こんなものでしょうか。
色域も、NTSC比70%ということはsRGB相当ですし、精細度は高いけど他は・・・という感じがします。

もっとも、EIZOのEV3237のように「色域:sRGB」という表記であっても、実測では青と赤がわずかに広く、緑がそれなりに広い、というパネルもあるので、NTSC比70とか72%とかsRGBとか決め打ちで書いてあるようなパネルは、それは最低限クリアしている色域であって、実際にはもう少し広いものだと思っていてもいいのかもしれません。

 


次、最近発売されたLGの42.5インチ4Kモニター。

輝度:350cd/m2
コントラスト:1000対1
色域:NTSC比72%
反応速度5ms(GtoG)※8msと書かれている場合もあり
10bit駆動

こちらも例によってNTSC比72%の表示。
たぶんもう少し広いでしょう。

 


あと、JDIの第2世代IPS-NEOの5.5インチ液晶。
つまり、F-01Jに採用されているパネルです。
使っているので気になった、ということで。

JDIは個々のパネルのスペックを詳細には示していないようです。
カスタマーに応じてある程度仕様を変えているのだと思いますが。
とりあえず、第2世代のIPS-NEO液晶で調べてみると、分かる範囲でこんな感じのようです。

輝度:500cd/m2 ? ※たぶんカスタマーに合わせて変更可能と思われる
コントラスト:1500対1
色域:NTSC比96%

用途的に、8bit駆動でしょうね。
コントラストについては、もっと高精細のモデルで1500対1と表記していたので、開口率など考えると、これより悪化することはないと思われます。
色域については、F-01Jに関する記事で96%の数値が出ていたので、第2世代IPS-NEO液晶共通のスペックと考えて良さそうです。
IPS液晶にしては優秀です。

しかしNTSC比96%とか、ちょっと前では考えられない広色域です。
どうりで、いろいろと鮮やかに見えるわけだ。
一応、DCI-P3の色域をカバーしていることになっています。

 

 

さて、モバイル端末で鮮やかといえば有機ELですが、タブレット向けの8.4インチとか10.5インチの有機ELパネルがどれくらいの色域を持っているのが、もう少し調べてみました。
調べた限りで出てきたのは

・AdobeRGB比90%以上
・AdobeRGB比94%

この2つですね。
製品発表時は90%以上となっていて、実際に製品が出てからは94%という具体的な数値になったように見えます。

RGBな有機ELがAdobeRGB比90%台、かたやRGBWな有機ELがDCI比100%前後。
ほぼ同等ですよね、これ。
やはり、白画素にカラーフィルターの方式でも、巷で言われているほどには色域は狭くない気がします。

 

それでは皆さん、ごきげんよう

LGの有機EL、その2

追加情報的な。

 

2015年の第1世代パネルは、BT.709の色域に対して113%、

2016年の第2世代パネルは、BT.709の色域に対して130%とのこと。

 

現状、テレビ向けのパネルが目指すのはAdobeRGBでもなくNTSCでもなく、とりあえずDCI-P3とかBT.2020のはずですが、DCI-P3はBT.709に対して135%程度の式域を持っています。

なので、非常に大雑把な計算ですが、2016年のパネルはDCI-P3に限りなく近い色域を持っているという判断でよいのではないかと思います。

実際、緑色の鮮やかさはそこそこ目を見張るものがあるので、間違いではなさそう。

 

ということで、UHDのBDで映画を再生するのであれば、とりあえず十分な色数を堪能できるということになるんじゃないですかね。

ソースが映画じゃなくてビデオとかだったら色域が足りないかもですが。

 

そんなわけで、メモでした。

皆さん、ごきげんよう

LGの有機ELのスペックとか、使ってみた感想とか。

現在、テレビ向けの大型有機ELパネルを生産しているのは、ご存じのとおりLGのみとなっていますが、このパネルが年々どのようなスペックに変化しているのか調べてみたのである程度まとめておきます。
といっても、仕様書レベルのようなものはデーターとして出てこないので、世の中に出回っている情報をまとめてみたというレベルではありますが。

◆2015年
輝度450nit
色域はDCI-P3に対して90%程度

◆2016年
輝度800nit(余裕を見て駆動して700nit)
色域はDCI-P3に対して100%程度

◆2017年
輝度1000nit
色域は改良されているようだが不明


パナソニックが欧州で有機ELテレビを展開し始めたのが2015年のパネル。
このパネルは大幅な発展途上のもので、サンプルと製品版で発光の安定度などが明らかに違うなど、かなり頑張って開発している最中であることが伺えた時期のもの。

国内各社が有機ELテレビに使用しているのが2016年のパネル。
輝度がHDRの基準を満たすまでに向上し、色域も多少拡大され、発光の安定性も満足できるレベルに達し、とりあえず言うことが無くなった感じです。

2017年のパネルについては、3D非対応となったため、偏光フィルムを剥いだ分だけ明るくないっているのでは?という話もありますが、それだと2016年の3D非対応パネルと同等ということになってしまいます。
LGのコメントとしては、輝度25%アップとなっているので、一応パネルの基礎レベルでの何らかの改良は加わっていると思いますが。

改良の方向性としては、生産性(良品率)の向上と、輝度の向上、色域の拡大、この3つが当面の目標となるのは間違いないでしょう。
ただ、輝度と色域は相いれないものなので、どちらを優先するか?というのは悩みどころかと。
出光が生産しているという有機EL素材の革新的な変化があれば、あるいは両立できるかもしれませんが。


ちなみに、2016年パネルを使用してみて思ったのは、RGBの表現に不満はそれほどないものの、CMYの表現は少々苦手かもしれない、です。
特に輝度が上がったとき、パネルがRGBWであって白画素で輝度を稼いでいるので、たとえば黄色が白っぽくなります。
液晶と見比べていると、明るい炎がオレンジっぽい感じにならずに白っぽく見えることがあり、その辺はRGBCMYのカラーテーブルを調整してみるといいのかもしれないですね。
何となく、CMYのガンマ(表現が適切かは分かりませんが)が浮いている感じがします。もう少しガンマカーブを落としてやれば・・・という印象です。
もっとも、色域の設定が適切かどうかという話もあるので、その辺はきちんと調べてみる必要はありそうですが。

ちなみにRGBWという話が出たので思い出しましたが、サムスンや日本メーカーが挑戦していたパネルはカラーフィルターを使用せずにRGBを直接発光させる有機EL方式でしたね。
で、サムスンの最近のスマホタブレットでの色域は、表立ってはカタログに載ってきませんが、インタビューなどの情報を見てみるとAdobeRGBの90%くらいをカバーしているようです。
AdobeRGBとDCI-P3、RGBの座標は少しずつ違うので一概に比較できませんが、三角形の面積としてはどちらも同じくらいです。
その基準値に対してのカバー率として、90%や100%といった値が出ているということは、RGB方式もRGBW方式も、どちらも似たような色域のレベルには到達しているのでは?と考えて良い気がします。一般にはRGB方式の方が発色が良いとされていますけどね。
ものすごく大雑把な話なので、まぁ参考程度に。

 

それでは皆さん、ごきげんよう

 

色空間とか色域とかカラースペースとか、そういうお話

少し前まではNTSCとsRGBとAdobeRGBくらいしか規格がなかった(知らなかった)色域の規格ですが、テレビがハイビジョン化して4Kになって・・・という中で、幾つか新しい単語が出てくるようになったので調べてみました。備忘録代わりにまとめておきます。

まずは比較的昔から存在する規格について改めて確認。


NTSC(BT.601)
古のブラウン管時代の色域の規格です。
これって走査線数525本で60フィールド/秒のインターレス動画のあの規格じゃなくて? と思った方。
あなたは正しい。
ドロップフレームどうした? とツッコミを入れる方。
今回は関係ないので細かいことは省略します。
調べてみると、このNTSCという単語自体はアメリカのテレビ関係の標準化委員会の略称です。
その委員会が策定したコンポジット映像信号のことをNTSCと呼び、その時に想定されていた色域のこともNTSCと呼んでいる・・・らしい。
画面輝度は定められていないようですが、テレビ放送の標準であれば100cd/m2、白色点はC光源(6774K)、ガンマはおそらく2.2です。
なお、日本では白色点に9300Kを適用しているため、青っぽい派手なカラーバランスになっています。

余談ですが、BT.601のBTというのはテレビ放送用の国際規格の意で、数値は何番目の規格であるかを示しているとのこと。
また、wikiを見ると規格制定の過程や計算式が出てきて非常に興味深いです。
インターレスの縦方向の実効解像度は0.7掛けするけど、最近のLCDなどの表示装置ではその辺の計算が異なる話などが出てきて、時間を作って上から下までゆっくり読んでみたいところです。


sRGB
テレビではなくPCにおいて、ディスプレイやプリンターやデジカメなどで入出力時の色の差異を低減するために作成された国際標準規格。
これを定めたのは国際電気標準会議(ICE)。
NTSC比72%の色域をもつ。
つまり、NTSCの方が色域が広い。
ちなみに画面輝度80cd/m2、白色点D65、ガンマは2.2です。

ふと思い出したのが、Nikonデジタル一眼レフカメラ(D1)は、カラースペースがNTSCだったこと。
sRGBの狭い色域を嫌ったのと、プロ向けの道具なのでコンシューマに配慮する必要がないと判断した結果の選択だと思いますが、今となっては少し違和感があります。


AdobeRGB
皆さんご存知のAdobeが提唱した規格です。
色域はsRGBよりも格段に広く、特に緑方向へ広がっています。
NTSCと比較すると、緑方向は同一で、青と赤に多少の差異がある感じになります。
sRGBと比較すると、青と赤が同一で、緑が拡大されています。
画面輝度160cd/m2、白色点D65、ガンマは2.2です。

ちなみに先ほどから使用しているNTSC比x%という表現、実は2種類の書き方があります。
それは「xx比x%」と「xxカバー率x%」の2つ。
比というのは、表示できる色を平面上にプロットした場合、その面積がどれくらい違うかという面積比です。
それに対してカバー率というのは、文字通り対象の規格の何%を再現できるか、ということです。
カタログスペックでは100%を超えていても、それが「比」であれば再現できない色が存在し得るわけで、数値だけで判断するのは禁物です。


BT.709
BTなのでテレビ放送向けですが、中身はsRGBです。
名前は目新しいですが、色域はそれほど広くありません。というか、今となっては狭いです。
現行のBDやHDTVは、規格としてこの色域をサポートしています。

色域と白色点はsRGBと同じですが、ガンマについては少しばかりの差異が。
そもそも、規格制定当初の勧告書では、ガンマは1.9相当に定められていました。
しかし、Adobe社のカラープロファイルでは、なぜかガンマは2.2(sRGBやAdobeRGBと同じ)になっています。
しかし、放送業界で使用されているマスターモニターはガンマ2.4がスタンダードであるため、BT.709にガンマ2.4をかけて扱うのがデファクトスタンダードとなっているようです。

とはいえ、放送業界でのデファクトスタンダードが本来の規格と異なってしまっているので、その辺りを吸収したものが、BT.1886です。


BT.1886
色域と白色点はそのままに、BT.709をガンマ2.4で扱ったプロファイルです。
黒レベルが完全に0になるディスプレイには適しているとか、HDR対応のDレンジの広いディスプレイでなければ有効活用できないとか、いろいろ言われています。
真偽はともかくとして、規格の生い立ちと内容を知っていて損はないはずです。


DCI-P3
単にDCIとだけ記される場合もあるのと、P3の部分が何かしらのオプションを示している可能性もありますが、ここでは同一のものとして扱うことにします。
デジタルシネマにて使用される規格で、フィルムが持つ色域を考慮しているため、色域が非常に広いのが特徴です。
BT.709と比較して、青は同一ですが、緑と赤の領域を拡大した色域をもっています。
赤はNTSCよりも少しだけ広く、緑はNTSCやAdobeRGBよりも少し狭い、といったところです。
投影時の輝度は48cd/m2、白色点は6302K、ガンマは2.6です。
ガンマが2.2でないため、全体に暗い映像となりますが、規格上の最大輝度が低いため問題はないようです。


BT.2020
UHDBDで採用された最新の規格です。
前述のどの色域よりも広く、もはやラスボス級。
キングオブ色域。
色域の最終兵器と呼んでも過言ではありません。
DCIでさえ、BT.2020と比べれば71.7%の色域しか持っていません。

画面輝度は不明(HDR併用のため?)、白色点はD65、ガンマは不明(HDR併用のため?)です。

 

ちなみにNTSCのところで書いた、規格上は白色点C光源、日本では9300K、という話ですが、もう少し掘り下げるとこんな話のようです。
写真の世界では白色点は5000K(昼色光と思われる)が基準だが、映像作品では業務用モニターは6500K、民生用モニターは9300K、となってしまっている。
これは日本だけであり、欧米では業務用も民生用も共に6500Kに統一されている。
そのため、海外でもオンエアされる作品の場合、9300Kをターゲットとして色調整すると海外ではカラーバランスが崩れる。
この辺りが映像関係者の悩みなのだとか。
個人的にはテレビの青白い色調は好まないので、日本も6500Kで良いと思うのですがね。


というわけで、まとめ。

色域の規格では白色点とガンマが定められているものの、環境によって多少のブレがあるというのが面白いですね。
放送業界でのBT.709のガンマとか、NTSCの白色点とか。
BDを再生する時や、何かのテレビ番組を見るとき、そのブレは製作者の意図したとおりの映像を再現する邪魔になります。

例えばDCIマスターのBDを再生する場合、元が6302KのG2.6で、オーサリング時にD65のG2.4になっているはずです。
これを再生するには、ディスプレイの設定は白色点を6302KとD65のどちらにすればいいのか?
ガンマは2.4でいいのか? それとも2.2がいいのか? まさかの1.9なのか? まさか2.6ということはないだろう?
・・・という感じに、迷うところが複数出てきます。
しかし、これらを選択肢の可能性として考えておけば、もし再生映像が何となく落ち着かない時に設定を変更する指針になるはずです。
知っていて損はありませんね。

余談ですが、Panasonicのプロジェクターの設定で「DCDM規格に対応した」という表現のモードがあったのですが、あれはDCIの事を指しているのだろうと思います。
色温度6300Kと書かれていましたし。

また、そもそもなぜガンマをかける必要があるのか、という話ですが、人間の目の特性がガンマ0.4近辺なので、それを打ち消してリニアに見せる必要があるから、ということになります。
写真関係で18%グレーというものがあります。
あれは人間の目には中間グレーに見えるものです。
18%の明るさのものが50%に見えるので、ガンマは0.4近辺であり、これを打ち消すには逆方向の補正をかける必要がある。
それが、2.2や2.4といった値で示されるガンマです。
0.5を0.18にするには、0.5を2.4乗すると近似します。
2.2でないのは何故?というのはイマイチ分かりませんが、0.45で計算すれば2.2になりますし、とりあえず人間の目の特性を打ち消すための補正であることは理解できます。

ちなみに印刷物にするものはガンマ1.8くらいで表示した方が良い、というような意見も見られます。
そのためか、AdobeRGBのガンマは1.8という情報もありますが、規格とは異なるものと考えて良さそうです。
印刷したら色が薄かった、という経験がありますが、この辺も関係してくるのでしょうかね。
だとすれば印刷時にガンマを2.2ではなく2.4とか2.5くらいにして印刷すれば良いのか?とも思います。


この手のネタはキリがないので、とりあえずこの辺で。

ごきげんよう

LEDAのLA02プラス。中身は?

ご無沙汰してます。

 

LEDAからLA02の改良版としてプラスが出ましたが、使われているチップが変更されたのでチップについて調べてみた次第。

 

LA02はXM-L2、プラスはXHP50です。

共にシリコンドームの直径は5mmですが、XMが1チップなのに対してXHPは4チップになっています。

まぁ、4チップ・・・実物を見てみると結構無理やり突っ込んでる感ありますが。

 

で、まぁそのXHP50ですが、最大出力での発光時の効率から計算すると、3300lmは25W程度の消費電力で可能のようです。

製品としての消費電力は36Wなので、安定回路や空冷で消費しているのが11Wあるということになりますね。

正直なところ、回路効率はそれほど良くない感じですが、LA01やLA02よりは全体の効率は上がっているので、結果オーライと見るべきでしょうか。

 

 

ちなみにLA02プラスですが、D2タイプとD4タイプは本体は同じで、着脱可能なソケット部分が異なるだけです。

あとは変換コネクタがD2用なのかD4用なのか違うだけという・・・。

配線切って加工してしまう人であれば、特に変換に関しては関係ないですね。

ソケット部分は・・・径は同じですから、ちょっと削ればD2とD4両対応にできます。

 

あと、相変わらずH9とかH11形状は回転調整できないんですねー。

これが調整できれば自分の車のハイビームに入れたいのですけど。

 

そんなわけで、皆さんごきげんよう。

H4はHIDよりLEDがオススメ?導入のススメ!

HIDキットが出回り、中華格安キットも出現し、私も手を出しました。
結果、カットラインは満足に出ず、焼けたリフレクターと緑色の劣化バーナーが残りました。

リフレクターの焼けについては別途考察するとして、カットラインが一番問題ですよね。
今、車検を通すときの確認はロービームで行われていますので、正確にカットラインが出ていないと車検に通りません。
もっとも、ハイビームでどうにか通すこともできるようですが、それは置いておくとして。

そのカットライン。
きちんとカットされていないと対向車に迷惑がかかるだけ・・・ならまだいいんですが(よくないけど)、パッシング食らって自分もイライラすることになります。

HIDでもしっかり遮光すればカットラインは出るようですが、手間をかけるのは本末転倒でしょう。

 

ということで、個人的にいろいろ調べた結果、最近のLEDなら問題なく使えることが分かったので、その導入結果など書こうと思います。

 

その昔、LEDバルブが出てきたばかりのころは、光軸も出なければ明るさも不足という箸にも棒にもかからないLEDバルブしかありませんでした。
原因は素子。
LEDの中でもCOBと呼ばれる面実装式の素子を使っていたので、リフレクターとのマッチングが最悪だったというわけです。
特にH4バルブにおいて。
今でも多少は販売されていますが、面発光系の素子は使わないほうがいいです。

その後、ハイパワーLEDは進歩し、1チップ10WクラスのLEDが登場し、発光点をハロゲンバルブに近づけることができるようになったので、配光特性と明るさの問題は飛躍的に改善されました。
そして、バルブの形状を各社が模索している中、大手PHILIPSとかIPFとかがカットラインの出る "使える" LEDバルブを出すようになり、一気に中華製にも同様の構造が広まりました。

 

そんなわけで、今回導入したのはLEDAのAS75になります。
えー、導入前の写真はありません。適当にメーカーサイト確認してください。
注意点があるとすれば、8000lmってのはガセで、実際は4000lmです。はい。

で、さっさとビフォーアフターの比較しますね。
撮影条件は、WB:太陽光固定 F1.8 1/13s ISO1600 という設定です。
車両はGEフィットです。
 ※こういう条件を揃えないで撮影して「こっちの写真ではxxですが実際にはxxです」みたいに書いてるのはスマートじゃないと常々思ってる


ビフォー:GEの+120バルブ(一説によると実測1500lmくらいらしい)

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アフター:AS75(一応単体出力2000lmのはず)

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どうでしょう。

カットラインというかエルボー点のあたり、ハロゲンバルブよりしっかり出ているように見えませんか。
これなら対向車も問題ないですし、車検も安心です。

明るさに関しては、一応ハロゲン(といってもGEの+120)と同等レベルは確保できているので、あとは色温度による視認性の違いくらいかと思います。
強いて言えば、LEDの方が少しだけ明るく見えなくもない・・・でしょうか。

 


そんなわけで、LED導入を考えている方。
選択の参考になれば幸いです。

Ra値って難しい。

Ra値って、「色がどれくらい自然に見えるか」であって、「見やすいか」ではないのかもしれない。
たとえば、蛍光色が蛍光色っぽく派手派手に見えたほうが視認性も高いし見やすいのかもしれない。
でもそれは、決してRa値が高い光ではないはずだ。
色の発色が悪くても良すぎても、どちらの場合もRa値は低くなる。
だから、Ra値も高ければいいかというと、一概にそうとも言えないのかもしれない。