K75thunderbirdのブログ

どちらかというと自分の頭の整理用です。ネタとしてはモバイル、自動車、ロードバイク、電気関係やPC関係の突っ込んだ話題、ややデバイスやコンポーネント寄りの偏った内容になると思われます。

HIDの消費電力と規格ごとの光束(たぶん常識?

たぶん常識だと思うけど、念のため書いておこう。


純正HIDは35W、って言われるけど、これはバーナー単体の消費電力。
バラストまで含めると一般的には45Wらしい。
効率の良いメーカーのものだと42~43Wくらいだとか。

ということで、バラストの効率を算出。
バラストの変換効率:77~83%
KOITOのLEDの電源回路より効率が悪いのは、年式的なものと、電圧差が大きいことの2点かと。

あと、中華バラスト
中華の場合、35Wとか55Wというのはたいていの場合消費電力。
つまり、効率80%と考えて、バーナーに流れるのは28Wだったり44Wだったりするわけです。

どこのブログか忘れたけど、中華HIDの光束を測定しているところがあって、だいたい2000lmちょいだった気がするけど、純正の8割と考えれば何となく納得できる測定値かと。
44Wでも純正の1.25倍なので、あまり明るくないという話も納得かと。
規格値3200lmの1.25倍でも4000lm。ちょっとした高効率バーナーレベルでしかないですね。


規格値の話が出たところでD2とかD4の規格の話。
あくまでも規格上は、次の明るさが定められています。

 D2Sは規格上3200lm(製造メーカーによって多少ブレあり)
 D2Rは2800lm
 D4Sは2900lm
 D4Rは2500lm?(ちょっと資料が出てこないのでうろ覚え)

色温度が純正と同じでも、社外品だと純正より明るいのが出ているので、もし交換するときは積極的に社外品を選択したいところです。
それほど高くもありませんし。

ちなみにD2の場合、純正HIDで採用されているのは小糸かフィリップスのバーナーが多いはず。
これ、小糸は色温度少し低いです。同社ハイパワーと見比べてほぼ同じなので4000Kくらい。
フィリップスは4200Kとかその辺。これはPDF参照で。
だから、純正で黄色いって言ってる人は小糸を使ってて、純正でそこそこ白いって言っている人はフィリップスなのかな、と思っています。
複数個体で確認したわけではないので確定情報ではないですが、一応参考情報くらいにはなるかと。


あと、これは規格になっていたかどうか忘れたけど、純正HIDバーナーの演色性(Ra)は70前半くらいのはずです。
ローコストで普通に作ると、大体こんなもの。
これが6000kクラスのきちんとしたバーナーになると85とか90くらいまで上がります。
一般的に演色性が高いほうが明るく見えるという話ですが、高ケルビンのバーナーの暗さと比較して、どちらが支配的なのか。
同一車種にて「4000Kで4000lmのRa70くらい(新品)」と「6300Kで2500lmのRa80(中古)」を比較してみた限りでは、前者は確かに明るいけど純正との違いは思ったほどなく、後者は思ったほどではないけどやはり暗い(カットライン付近のコントラストが段違い)、ということを確認しています。
また、別の車種ですが、「4500Kで3800lmでRa72(新品)」と「6000Kで3300lmのRa92(新品)」を比較してみたとき、前者は純正より少し白い分だけ見やすく、後者は確かに白いけど普通すぎて何となく拍子抜けする感じ、というのも確認しています。
条件を揃えて写真を撮っているわけではないので、客観的なデータが無いのが惜しいです。
lmを同じくらいに揃えて、KとRaを変えて比較すれば、もう少し意味のある情報が得られそうですね。
やる気があれば今度やってみましょう。

そういえばどこかに演色性と見た目上の明るさの関係を示したグラフがあった気がするんですが、どこにあったか忘れてしまいました。
ただ、グラフから想像するよりは、演色性が見た目上の明るさに及ぼす実際の影響は大きくない、と思った記憶はあります。
スペクトルにもよると思うので、あまり汎用性の無い資料なのかもしれませんが、HIDという括りでは使えるはず・・・。

まぁ、lmは値が大きいほうが明るい。
Kは程々が見やすい。たぶん5000~6000Kくらい?
Raは高いほうが自然に見える。

目安としてはこんな感じでしょうか。
普通はRaとか気にしないと思いますが、そういう尺度もあるよ、ということで。


それでは皆さん、ごきげんよう。