K75thunderbirdのブログ

どちらかというと自分の頭の整理用です。ネタとしてはモバイル、自動車、ロードバイク、電気関係やPC関係の突っ込んだ話題、ややデバイスやコンポーネント寄りの偏った内容になると思われます。

GXB260の謎

カーメイトのギガルクスシリーズで、GXB260というものがあります。
スペックとしては、6000K、3300lm、Ra=92、非常に優秀です。
純正バーナーと比較して、lmもRaも数値が増えているので、明るく見えるはずなのです。

このバーナーを、9年落ちの純正バーナーと比較したというブログを発見したのですが、組み込み前に照度計を使って確認したところ、1割~3割も純正より暗かった!という内容でした。
照度計に向けたバーナーの角度とか、距離とか、どれくらい厳密に条件を揃えたのかは分からないので、正確性については何とも言えませんが、条件を変えて2回測定してどちらもGXB260が負けたということは、暗いのは確定ということでしょう。

さて、個人的にはそこそこ評価しているGXB260。
本当に暗いのかどうか。

一番最初に考えたのは、「照度計の比視感度補正はどうなっているのか?」です。
というのも、安い照度計は補正が入っておらず、人間の感覚とは一致しないものがあるからです。

使われていたのはLX-100という照度計。
調べてみた限りでは、一応補正が入っているようです。スペックを見るに精度はそこまで高くないようですが。

さて。
純正のスペクトルとGXB260のスペクトル。色温度の違いから、比較すれば当然GXB260の方が短い波長が多いはずです。
その短い波長の光が補正で下方修正され、トータルで明るさが減ってしまった、そう考えられます。
ただ、この考え方は、「元々のlmが補正を考慮しないものだった」という前提があってのみ成り立ってしまうので、このままだとカーメイトの測定結果に不備があるということになってしまいます。

もっとも、lmの測定をどの程度の規模・精度の装置で行っているか不明であるため、何らかの誤差という可能性もあります。
検証では決して高い照度計を使っていたわけではないので、比視感度補正がどの程度信頼できるのか、というところにも疑問が残ります。
いっそのこと、スペクトルを全部見せてもらえれば多少は何か分かるかもしれませんが、無理な話です。

というわけで真相は不明ですが、"一定の条件下で測定した限り"、GXB260が期待したほど明るくはないというのは間違いありません。
もっとも、このメーカーのバーナーは昔から「期待したほど明るくない」系の評価が他より多い気がするので、当たらずとも遠からず・・・なのかもしれませんが。

ちなみにGXB260は購入して持っているので、そのうち使用比較してみようとは思っています。
Philipsの6200kで3300lmというバーナーと比較してみたいのですが、誰か買ってくれないでしょうかね?
あとはAP-JAPANの高効率バーナー(PhilipsのOEM品?)も気になるんですが、さっき見たら6000Kが廃盤に・・・。
もっとも、こちらはRaが70後半なので、これはちょっとマイナス材料かな。
お金があれば気になるのを片っ端から購入して試すんですが、当然そんなこともできないわけで。
悩ましいですね。

 

なお余談ですが、波長555nmと中心とした比視感度係数を反映させた明るさがlmでありlxでありcdであり、つまるところ全ての明るさの単位だったりします。
で、比視感度係数1.0である555nmでは、1W=683lmとのこと。
つまり、効率100%の発光体が完成すれば、1Wの消費電力で683lmの明るさが得られるということに。