フェムト秒って何秒?
ふと、仕事中に情報収集をしていた時に、impressの次の記事が目に留まった。
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1239625.html
30フェムト秒って何秒だっけ?
と考えたところから、どんどん脇道に逸れていくのが今回のお話。
先に単位についての結論だけ出してしまえば、ミリ⇒マイクロ⇒ナノ⇒ピコ⇒フェムト である。
0が幾つ付くのかはともかく、順番だけは覚えておいて損はない。
なお、30フェムト秒だと、光の速度でも9マイクロメートルくらいしか進めない。
逆に言えば、9マイクロメートル "も" 進む。
記事にある光論理ゲートの長さ(素子長?)は3マイクロメートルなので、素子長の3倍の時間によって演算結果が確定しているようだ。
その3倍という値が、どのように計算されたものなのかは定かではないが。
で、この記事に「ψ(プサイ)ゲート」とか書かれていたので、ついうっかり「エル・プサイ・こんがりぃ・・・」とか再生されてしまったのが最初の脇道。
閑話休題。
さらに先を読み進めると、配線抵抗やらレイテンシやら、今まさに某Intelの10nmで問題になっている単語が出てくる。
たしかに配線としては光の方が高速だろうな、という想像はつく。
とはいえ、光と電気の変換にかかるレイテンシもあるだろう、とも思う。
ここでシリコンフォトニクスという単語が頭をよぎり、検索の脇道へ逸れていく。
そこで分かったのは、
・シリコン基板上には半導体レーザーなどの発光デバイスを作れない
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/1063914.html
・2015年時点で、光伝送の発信回路間隔は0.25mm程度だった
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/689447.html
・シリコンは赤外線を通す
https://eetimes.jp/ee/articles/1808/16/news019_2.html
ちょっと待って欲しい。
シリコンウエハが赤外線を通す?
あんなに銀色なのに?
と思って調べてみたら、本当でした。
シリコンの単結晶は1.2~6マイクロメートルの波長を通すが、1マイクロメートル以下の波長は通さない。
ただし、表面反射は27%なので、透過率は53%(0.73*0.73=0.53)である。
https://www.global-optosigma.com/jp/Catalogs/pno/?from=page&pnoname=OPSI&ccode=W3153&dcode=
理解はできるが、何とも不思議な話だ。
そんなわけで、今日はこの辺まで。
それでは皆さん、ごきげんよう。