K75thunderbirdのブログ

どちらかというと自分の頭の整理用です。ネタとしてはモバイル、自動車、ロードバイク、電気関係やPC関係の突っ込んだ話題、ややデバイスやコンポーネント寄りの偏った内容になると思われます。

LED電球に見る無知と一般常識

ここ数日、超個人的な話で申し訳ないが、宅内の白熱電球をLED電球に交換している。
既に幾つかは交換してあったが、手をつけていなかったところに手を出した感じだ。

久しぶりに製品情報を漁ってみたが、相変わらず普及価格帯の製品は演色性は80前半であり、効率は多少上がってきて100lm/Wを超えるものが多くなっているものの、価格的にはこの数年で大きな動きはないように思う。

白熱電球は論理的には演色性100であるので、代替を考えるのであれば演色性は高いほうが良い。
しかし、LEDチップ製造メーカーが80前半程度の値で十分と考えているのか、一部の製品を除いて発光効率の向上が優先されているようで、お財布と相談するならば演色性についてはある程度妥協せざるを得ない。

よって、評判が極端に悪くなく、できるだけ安いものを選ぶことになる。
とはいえ、カタログスペックがあてになるかどうか怪しいような中華製は除外。
趣味で使うものであれば、安かろう悪かろうで諦めることもできるのだが、日常的に使うものでストレスを抱えるのは避けたいからだ。

というわけで、国内メーカーが販売しているLED電球で、コストパフォーマンスに優れているものを探して購入したわけである。
結論から言ってしまえば、今回はアイリスオーヤマの製品を選択した。
過去に購入したPanasonicやOHMのLED電球と同様、赤いスペクトルが不足しているのは想定の範囲内だし、多少は効率が上がっているので発熱の減少は期待できそうだ。

 

前置きが長くなってしまったが、今回ネタにしようと思ったのは某所のレビューだ。
まるで某知恵袋か、価○掲示板。
そもそも客層からして同じだろうが、一般の人が考えている事が垣間見えるのが興味深い。

 

「室内用と書いてあるが、マンション廊下では使えないのか?」

 室内用と書かれている理由をまず考えよう。
 要は、防水ではないということだ。
 よって、飛沫がかかる場所じゃなければOKだろう。
 お前はこれを風呂場で使わないのか?そういうことだ。

 もっと考えるなら、温度変化も関係しているのかもしれない。
 周囲温度5~40度で使用してください、と書かれているからだ。
 もっとも、これは回路上の問題だけではなく、結露も関係しそうだ。
 とはいえ、寒冷地だと冬季は室内でも5度を下回る可能性もある。

 結局、大丈夫だろうが自己責任で使え、ということになる。

 

「ブルーは暗いです、暖色系ならいいかもしれません」

 パッケージの光束の値を読んでないのだろうか。
 どちらもほぼ変わらないのだが。
 そこに違いがあるとすれば、知覚上だけだろう。

 

「ものすごく明るくなりました」

 元々110Vの40W電球でも使っていたのだろうか。
 100W相当で劇的に明るくなったと言うのであれば、元々が暗すぎたのだろう。
 比較対象が悪いというか、なんというか。

 

「そろそろ値下げして万人が使えるようにしてもいいのでは?」

 今でも十分安いので、貧乏人は麦をk(ry

 

「LEDは直進性が強いので目に刺さる、白熱電球のようなやさしい光を求む」

 言いたいことは分かるのだが、光というのは直進性が強いものだ。
 もうちょっと日本語を学ぶべきかと思う。

 

「重たいので減点します」

 放熱は物量がものを言うので、その重さは放熱性能に寄与しているのだが。
 軽薄短小が必ずしも正しいとは限らない。

 

「60Wの電球から40W相当のLED電球に交換したら明るくなりました」

 110V仕様の電球って、案外と知られてないんですね。

 

「国内品は安心です、輸入品は火事が怖い」

 生産国を見て失望していただきたい。

 

「箱の保証書が邪魔」

 畳んだ箱を保管するスペースすらないのですか。

 

「予備が必要なので2つ注文しました」

 予備は今まで使っていた電球でいいのでは・・・

 

「人感センサーつきの機器で使えないので減点します」

 パッケージに書いてあるのに減点する意味が分からない。

 

「透明感がない色でした」

 言いたいことは分かるが、日本語をもっと勉強(ry

 

「点灯にタイムラグがあります」

 整流回路というか、主にコンデンサの関係だと思うのだが。
 中身を想像すれば理解できるはず。

 

「以前使っていたLED電球と違って、点灯直後から明るくなりました」

 それは電球型蛍光灯だったのではないだろうか。
 白熱電球以外にはLED電球しか存在していない世界でもあるのだろうか。

 

「熱対策が甘い」

 ヒートシンクにスリットが入っていない事を言っているのだろうか。
 過去のLEDよりは発光効率が上がっているので、問題なさそうだが。
 それとも、触れられないくらい熱くなる事を言っているのだろうか。
 LEDにしても結局8割近くは熱として捨てているので、それは仕方ないのでは?

 

・・・などなど、延々と突っ込みどころが出てくる。

日本語変換レベルで怪しい書き込みが多いのも、日用品ジャンルの特徴だ。
高価格で専門性が高い製品は、まだマシだ。

ちなみに、宅内の白熱電球をLED化したとはいえ、電気代で元が取れるという類の考えはしていない。
太陽光発電で元が取れると考えないのと同じようにだ。

ただ、帰宅して消し忘れに気づいたときに、「60Wx10h≒動画エンコード4hの電気を無駄にした」とか考えずに済む。
また、蛍光灯と違ってオンオフ時のレスポンスが画一的である。
要するに、精神衛生上良いので使っているだけである。

 


今日はこの辺で。

それでは皆さん、ごきげんよう