K75thunderbirdのブログ

どちらかというと自分の頭の整理用です。ネタとしてはモバイル、自動車、ロードバイク、電気関係やPC関係の突っ込んだ話題、ややデバイスやコンポーネント寄りの偏った内容になると思われます。

オンライン会議のWebカメラを豪華に

普段自宅ではデスクトップPCを使っているものの、ノートPCもある。
そのため、昨今流行りのオンライン会議も問題なく対応できる。

 

ただ、カメラの位置が画面上部に固定であるのは制約だ。

また、中途半端に広角なので不要なものまで映ってしまう。

そのため、カメラを外付けにしたいと考えていた。

 

外付けにする場合、素直にWebカメラとして売っているものを買ってきて、USBで接続する方法がある。
ただし、ズームできるものは皆無に等しい。
また、画質も良いとは言えない物ばかりで、MCによって退化したと言われるモデルまである始末。

こうなってくると、映像出力を持つ機器をPCに繋げる方法を選択することになる。
HDMIをUSBに変換する機器が必要だ。

 

 

 

最初、Amazonで中華製の1万数千円クラスの変換器を購入した。
UVC対応だったので、接続に苦労することは無く、ドライバも無しに普通に認識された。

ところが、喜んだのもつかの間、映像の質が著しく悪い。
一応30fpsは確保されているが、なんというか、ものすごくザラザラなのだ。
今にして思えば、たぶんUSB2.0で流せる程度の情報しかなかったのではないか。
映像機器からは1080i出力なので、60iで考えると元データは190MB/s程度。
YUVにしても125MB/s
色数を落とせば30~40MB/sくらいになるので、妥当な考え方だろう。

 

今にして思えば、USB2.0対応・3.0対応、となっていたのは地雷だったのかもしれない。
本当に3.0に対応しているかどうか不明というのもあるし、機器が誤認識して3.0で動作しないかもしれない。
というか、中身のチップに刻印を削ってあるものが複数あったので、チップレベルで3.0動作しない可能性が濃厚。
また、本体外装に踊る4Kの文字。実際には対応しているわけがない。

結論:怪しさ大爆発。

 

そんなわけで
 ・UVC対応は便利だけど非圧縮映像を扱うには低画質?
 ・USB2.0対応と書かれている安価な機器は地雷?
 ・1万円台は止めといた方がいい気がする
という知見が得られた。

 

 

そこで、もう少し素性の分かるものを購入。
AVerMedisのLive Gamer EXTREME 2 - GC550 PLUSを買ってみた。
並行輸入のGC551だが、同社サイトでは英語表示にしても中国語表示にしても同じ扱いをされているようなので、同一機種と考えて良さそうだ。

 

買ってから気づいたが、UVC対応ではない。
ドライバも必要だし、そのままではWindowsのカメラアプリなどでは使えない。
そこで、とりあえず動作確認のためにドライバとRECentralをインストールした。

 

ところが、RECentralを起動させてもスプラッシュウィンドウが表示されたところでフリーズする。
タスクマネージャから終了させても、サービスレベルで何か残っており、これを停止できない。
Windows10の1903だが、どこに不満があるというのか。
さっさとアンインストールすることにした。
各所の評価を見ていてある程度予想はしていたものの、使用以前の問題だとは思わなかった。

 

そもそも、ゴールはオンライン会議で使う事であって、録画配信することではない。
そう思いなおして、映像を配信用のアプリで受けた上で、仮想カメラとして出力する方法を模索した。

 

配信用のアプリはOBSを使用した。
仮想カメラ対応のためにはプラグインが必要になるが、このプラグインがなかなか動作しない。
最終的にはZoomで使用する予定だったので、ここで映像を受け取れるかどうか確認しながら進めたが、バージョンを戻したり権限を見直したりしているうちに、気づいたら動作していた。
納得できないが、一応許すことにする。

 

なお、Xsplitも試してみたが、登録しないと使用できない(一応登録はした)ことや、仮想カメラにXsplitのウォーターマークが入ってしまう(設定で無効化したり解像度を落としても変化なし)ことから、こちらは使えない子である。
起動するたびに有料登録を勧めてくるのもウザい。

 

ただ、Xsplitで設定を試しているときに分かったことがある。
GC551は、アプリからの要求解像度を下げると(元々1080だったものを720とかに)に切り替えると「Out of range」の表示が出る。

最初に疑ったのは、ビデオからのHDMI出力が対応していない可能性だ。
少々古い機器だったので、1080iしか対応していないのかもしれない。
そう考えたが、手持ちのデジカメに変更しても変わらなかったので、恐らくビデオ側の問題ではない。
また、取説などを見てみると、解像度は出力先の機器に応じて自動的に変更されることになっているので、そこの問題はないだろう。

 

恐らく・・・であるが、GC551は解像度変換まではしてくれない。
HDMIから映像信号を抜き出して、何らかの形でUSBに流すだけ。
入力解像度に応じた出力をするだけなのだ。
消費電力3.5W程度なので、そこまで高度なことをしてくれないだろう、という読みである。
もっとも、OBSで似たような設定変更をしたら、特に問題がなかった気がするので、アプリとの相性なのかもしれない。

 

そんなわけで
 ・RECentralは使えない子
 ・GC551に罪は無い
 ・GC551は解像度変換しないっぽいので、縮小するならアプリ側で
という知見が得られた。

 

 

 

さて、画面に映る自分の顔も見飽きてきたところで、動体のコーミングエフェクトが気になってきた。
ビデオからは60iしているので、仕方ない。
そこで、プログレッシブ変換(デインターレス処理)を試してみた。

しかし、設定によっては縦の解像度がガタ落ちする。
斜めの線にジャギーが出てしまう。
処理しなければジャギーは出ないが、コーミングエフェクトが出る。

なお、「x2」と書かれた処理を選択すると、コーミングエフェクトがそのまま残る。
x2というのは、処理範囲などのフィルタ名ではなく、単純に2倍のFPSで出力するということのようだ。
60i⇒30pにしたいのであれば、普通は使えないだろう。

 

あちらが立てばこちらが立たず・・・という感じだったのだが、そもそもWebカメラとして使うのであれば、30pあればよいのだ。
そう思い直して、ビデオカメラの設定を確認してみた。
気になる設定があったのを思い出したのだ。
撮影フレームレートの設定があり、60iから30pに変更してみたのが大当たり。
処理しなくてもコーミングエフェクトは出ないし、もちろんジャギーも発生しない。


これでいいのだ!

 

一応、取説を見る限りは、ビデオからの出力は60iのままのようだ。
ただ、CMOSからの読み出しをインターレースで行うか、プログレッシブで行うかが異なり、それをそのまま60iの信号としてHDMIに流している。


でも、これでいいのだ!

 

 

さて、ここまでたどり着いたところで力尽き、モニターにする画面配置やライティングまでは手が回っていない。
したがって、今回はここまで。

 

写真? これだけ映像ネタやってて写真くらいないのかって?
出せるような写真を撮るほど時間がなかったのです。あしからず。

 

 

 

それでは皆さん、ごきげんよう