バカと SATA と NVME版 の SSD
SSD関連ということで、個人的な脳内整理ネタ。
NVME版のSSDが標準で認識されるのはWindows10。
Windows7では別途ドライバのインストールが必要。
え? Windows8.1ですか? 知らない子ですね。
というわけで、まだユーザーが多いであろうWindows7であっても、まだどうにかなる。
ドライバーは各社提供のものを使うか、MS社が提供しているパッチを適用するか、何れかの対応となるようだ。
調べた限りでは、SamsungドライバとMSドライバ(パッチ)は併用不可という情報が出てきたので、複数共存はできないと思った方がいいだろう。
余談だが、MS社のパッチはSP1必須、各社のドライバは不明だがSP1関係ないかもしれない。
で、そのNVME版のSSDとドライバーについて検索すると、そこにWindows7をインストールするネタはいくらでも出てくる。
うん。たしかにOSの起動時間は明確な尺度だが、少し考え直してほしい。
1日に何度もOSを起動するだろうか。
冷静に考えれば、OSの起動時間が30秒から25秒になったところで、そこまで嬉しいわけではない。
他に気をとられていれば、どうせ気づいたときにはログイン画面だ。
それよりも、GB単位のデーター転送が速くなってくれた方が作業待ち時間の低減になるので有用ではなかろうか。
決して安くない(現状では最も高コストな部類に入る)ドライブなので、使いどころを誤ってはならない。
ちなみに、ASCIIかどこかのベンチマークテストで、SATAとNVMEのSSDにOSをインストールした場合の起動時間の比較があった。
結果、OSの起動とソフトウェアの起動において、両者には誤差程度の違いしかなかった。
検索すれば出てくると思うので、詳細が気になった方は調べてみてほしい。
ということで、あくまでも個人的な意見ではあるが、OSのインストール先を無理にNVME版のSSDにする必要は全くない。
そこそこ速い普通のSATAのSSDで十分だと考えている。
それより、作業領域をNVME版のSSDにすればファイルの読み書き速度は5倍にも6倍にもなるわけで、待ち時間の大幅短縮が図れる。
数十GBのファイルを転送しても、双方がNVME版のSSDであれば10秒や15秒で済む。
これがSATAだと1分近くかかってしまう。
しかも1回ではなく何度も発生するとなれば・・・ということだ。
なお、OSごとのSSDの扱いの違い、その他注意点などを把握しているうちに書いておこうと思う。
XP:SSDをSSDとして扱ってくれない
⇒デフラグやプリフェッチや最終アクセス日時更新やインデックスサービスは手動停止が必要
⇒パーティション開始オフセット(アライメント)の調整が必要
Trim非対応(ただし少なくともIntelはツールで対応可能)
AHCIモード非対応なのでインストールはIDEモードで(ドライバ適用すればAHCI可能)
2TBの壁(32bitのみ)
4Kセクター非対応
Win7:SSDをSSDとして認識する
⇒デフラグやインデックスサービスなどを勝手に止めてくれる
⇒オフセットも問題なし
Trim対応
AHCIモード対応
NVME版非対応(SP1以降ならMSパッチあり、あるいは各社のドライバで対応は可能)
Win10:NVME版対応
XPインストール時、AHCIモードのドライバを追加しないとIDEモードでしかSATAドライブを認識しない。
インストール中、XPに追加ドライバを適用するにはFDDが必要。USBメモリは不可。
7以降ならUSBメモリで問題ない。
オフセットについては、XPで使う前に7のインストールDVDで起動してフォーマットすれば問題ない。
ただしXPでフォーマットすると元に戻るので要注意。
オフセットが誤っていても使用はできるが、ランダム書き込み時のパフォーマンスが結構落ちる。
Trimについては、Intelはツール提供あり。
過去のTOSHIBA純正SSDはTrim関係なく性能が出せるらしい。
SandForceやMarvellコントローラーはTrim非対応環境で性能を発揮できない。
RAIDではTrimが効かない環境が多い。
NVME版のSSD、Windows7のMSパッチはネイティブ対応ではないので、コントローラーによってはSMART情報読み出しに制限あり。
必要なコマンドが実行できないか、権限が足りないか、コマンドがドライバを通過できないか、そんな感じだったと思う。
SMART情報読み出し可能となる有志のドライバもあるが、試したところOSが起動しなくなったのでオススメしない。
なお試したのはPhisonコントローラーのNVME版SSD。
Samsungなどメーカードライバーが用意されているSSDはMSパッチ関係ないため、普通にSMART情報が読めるはず。
ということで、まとめ。
WinXPをインストールする時は、SP3適用済み媒体が必須。(PCIe対策)
IDEモードで、オフセット設定後のパーティションへ。(アライメント対策)
使用するSSDはIntelか東芝で。(Trim対策)
インストール後に余計なサービスは停止。(SSD劣化対策)
2TBを超えるドライブは取扱注意。
Win7をインストールする時は、何も考えずにAHCIモードで。
NVMEも何とか対応。
Win10は、新しいのでどうにかなる。
もっとも、WinXPのアクティベーションサーバーは2017年4月くらいまで稼働、その後停止という話もあるので、きちんと使える形にできるかどうかは別問題。
もっとも2017年8月くらいにアクティベーションできたという話も出ているので、この辺りの対応状況は不確定。
アクティベーションできたらラッキーくらいに考えておくべきかと。
ただ、一つ抜け穴があるようで、ボリュームライセンスのXPはアクティベーションが不要だとか。
よって、アクティベーションサーバーが停止していようが消滅していようが関係なくインストールができる・・・はず。
一応参考情報まで。
ちなみに、UEFIやらセキュアブートやらCSMといった単語については後日改めてまとめるつもりだ。
それでは皆さん、ごきげんよう。