K75thunderbirdのブログ

どちらかというと自分の頭の整理用です。ネタとしてはモバイル、自動車、ロードバイク、電気関係やPC関係の突っ込んだ話題、ややデバイスやコンポーネント寄りの偏った内容になると思われます。

Anker 757 Portable Power Station の地味なマイナーチェンジ

Ankerさん、商売下手だな!

もっとアピールした方がいいよ!

 

 

・・・ということで、買ってから気づいたことをまとめておきたい。

ちなみにAnkerからはビタ一文渡されておりませんので念のため。

 

 

ということで、購入致しましたよAnker757。ついうっかりポチっとな。

なんだか甲高い音とともに離陸しそうな製品名だけど、重量級の箱でございます。

約20kgと、ちょっとしたトレーニングにも良さげな重さです。

 

 

個人的に、この規模のバッテリーへの要求事項としては

・AC出力1500Wのボーダーはクリアしておいて欲しい

・充電するのに5時間も10時間もかかるのは遠慮したい

・汎用のソーラーパネルを接続したい

・クーリングファンは静かであってほしい

・・・といったところ。

 

つまるところ、普段使っている物を接続したところで消費電力が大きすぎてシャットダウンされたら扱いが面倒だし、急速充電というほどではないとしても1Cくらいの充電電流なら劣化は気にしなくて良いはずだし、数十年レベルで使用できるソーラーパネルが有効活用できればサステナブルだし、静圧が確保できるのは分かるけど小さいファンが高速回転していいのはサーバー室だけだと思っている。

ただ、充放電サイクルが尽きる前に回路側が逝かれるだろうから、サイクルは500回でも3000回でも気にしない、一応。

 

 

購入時、全てを満たすバッテリーは存在しなさそうだったので、基本性能を重視して選択したのがコレ。既に設置してある200Wのソーラーパネルとの接続に関しては諦めていたのだ。(純正じゃないとか端子が違うとか、そういう無粋な話はナシで。自己責任という便利な言葉で適当に納得しておいて欲しい)

理由は電圧。当初、製品仕様ではDC入力が「11~30V」となっていたので、200Wのソーラーパネル(72セルで30Vオーバー、解放電圧40Vオーバー)は「まぁ・・・無理だよね」と。

 

ところが購入後、何気なく取扱説明書を眺めていたらそこには「11~32Vは10A、32~60Vは12.5A、最大600W」の文字が。誤植かと思って本体を見てみたら、そこにも同様の表記が。

 

・・・もしかして使えるんでない?これ。

ついでに言えば2並列で接続可能なのでは?

 

まだ実際に確認したわけではないものの、純正ソーラーパネル(100Wモデルと200Wモデルと400Wモデル)の注意書きを見る限り、757は途中でマイナーチェンジして現行型では60Vまで対応するようになったということで良さそう。

 

どこにも改良したとは明記されていないけどね。

 

ついでに推測すると、電圧によって電流の上限に違いがあるのは、車から供給されうる電圧は10Aまでに抑えておいて、それ以上の電圧であれば12.5Aまで許容することで、車での充電に配慮(シガーライターソケットのヒューズは、ほとんどが10A)しているのだと思われる。気遣いが細かいな!!

 

とはいえ、説明書の日本語がいまいちローカライズしきれていないところとか、相変わらず仕様の整合性がいまいちだとか、モデル初期と現行で重量が違うとか、推奨される充電方法が変わったとか、そういう不器用なところを含めてAnkerって真面目だなぁ・・・と思った次第。

 

勝手な推測だけどね。

 

しかしまぁ、改良したのであれば堂々と書けば良いものを・・・。勿体ない。

とはいえ、リン酸鉄リチウムイオン電池をあたかも「次世代の固体電池」に似せて表記したり、(固体電池についても突っ込みどころ満載だけど、次世代EVにリン酸鉄を使おうとしているのは中国がメイン)、DCACコンバーターの瞬間最大出力を前面に押し出したりするような誇大広告一歩手前な感じのメーカーよりは遥かに好印象だ。目先の数字に踊らされる人種には理解できないかもしれないが。

まぁ、そんな程度も自己判断できないフシアナ君は鴨になっていてほしいと願っているのだが。苦労せず人柱が調達できるね!

 

 

そんなわけで、久々の更新はAnkerさんが不器用であるというネタでした。

誤解のないように付け加えておくと、我が家はAC⇔DC変換と電源供給という分野に関しては先祖代々Anker推しでありますのであしからず。

GaN素子使用アダプタについても、割高だけど使用中です。

モバイルバッテリーに関しては何世代も買っております。

 

 

 

 

そんなわけで、それでは皆さん、ごきげんよう

Ankerによろしく。

 

トンガの海底火山噴火に関する考察

想定外の事が起こった場合、人の反応は二分される。
それを受け入れるか、拒むかだ。

今回、トンガで海底火山が噴火したことで、当初は津波の心配は無いとされていた。しかしヤツは来た。それも予想より2時間半~3時間ほど早く。
原因は空振ではないか?と言われているが、空気圧の変化で海面が上下動するとはいえ、低気圧のようにその場所に居座るわけでもない数hpaの気圧変動が、そんなことを引き起こすだろうか?

前例がないとか、100年に1度だとか、そんなことはぶっちゃけどうでもいい。
自分にとって理解しがたい状況が発生したのは事実であり、限りなく正解に近い情報を得ておきたい。そう思って、軽く調べてみることにした。

 


当初、予想より大きな津波が来たとしか思っていなかった。それで、トンガの海底形状やトンガから日本までの海底の地質などが想定とは異なっていたのではないか?程度に考えていた。
しかし、予想より数時間早く到達したことを知ったので、考えを改めた。

ちなみに、津波の伝達速度は海が浅いほど遅く、海が深いほど速くなる。
しかし、どんなに早くなっても音速を超えることは無い。調べていたときに、どこかのPDFにグラフが載っていたが、気になる人は調べてみてほしい。たぶんすぐに見つかるだろう。
よって、想定よりも早く津波が来たのであれば、それは音(空気振動)によるものとしか考えられない。
※ 岩石中の音速は空気中のそれより速かったはずだが、津波が発生するほどの振動が地殻を伝わってきたとすれば、そもそも日本全体が相応の地震に遭うことになるので、論外である。

・・・ということで、とりあえず結論だけは先に見えたが、あとは納得できるだけの情報が探せるかどうか、だ。

 

 


2hpaほどの気圧変動が生じたとされているが、それが観測されたのは15日の21時前(日本時間)である。
現地からの8000kmほどの距離を考えて、ほぼ音速と近しいことになる。よって、これは整合的である。

 

手元の気圧計のログを見てみると、確かに21時くらいに少しグラフの山ができている。
観測時にノイズ値を丸め込んでいるので、ピークは鋭くはないが、とりあえずは手元の情報も報道されている情報と整合的である。

 

日本列島がトンガからの衝撃波(便宜上、この呼び方を一時的に使わせてもらいます)を真正面から受けるような位置関係だったこと、アラスカやペルーなど津波が観測された場所は日本と似たような角度で衝撃波を受けるような場所であることは、"近距離より遠距離の方が被害が大きいこともある" という今回の津波を理解しやすいものとしている。

 

また、この噴火による衝撃波がどれほど遠くまで届いていたかについては、興味深い情報が本日付で発表されている。東京大学地震研究所のページを見てほしい。
https://www.eri.u-tokyo.ac.jp/news/15712/
一目瞭然だろう。この衝撃波は、既に地球を一周して、二周目に突入している。もちろん、伝達速度は音速である。

 

なお、低気圧や高気圧での海面変動は、ざっくりと考えて1hpaあたり1センチ・・・らしい。これについては正確なところを調べていないので、細かいところは突っ込まないでいただきたい。
ただ、今回の気圧変動が2hpaであれば、計算上は2センチしか潮位は変化しないことになる。しかし、その考えは静的な見方をした場合においてのみ正しいだろう。
今回の場合、(深海における)津波の伝達速度より少し速い音速で、綺麗に整った瞬間的な圧力差が通過していけば、理屈上の2センチもう少し海面の高低差を作る事はできるかもしれない。そして、その波が水深が浅くなることで高さを増し、更には日本に対して直角に近い角度で当たることで被害を最大化させた・・・と考えるのは、難しい事ではないように思う。
地球を一周以上するだけのエネルギーを持った振動である。しかも、振動が整っているゆえに減衰しにくい(理由は後述のラム波を参照)とすれば、なおさらだろう。

 


ところで、衛星からの観測写真で噴火によるきのこ雲が見えていたので、噴火のエネルギー量はどの程度なのか知りたくなったものの、今回の噴火に関しての情報は当然ながら無し。
ただ、1980年のセントへレンズ火山の噴火では、噴煙高度25㎞で10メガトンとされている。これは広島型原爆の27,000個分らしい。
そして、ピナツボ火山の噴火では、噴煙高度30㎞で一連の噴火による(単一ではないという意味に解釈)エネルギー総量は100メガトンとされている。
今回のトンガの海底火山の噴火では、噴煙は16㎞(気象庁発表値)であるので、セントへレンズ火山よりは小規模だろう。そこに、陸上の火山と海底火山の違いを加味して考えたとしても、だ。
とはいえ、原爆1万個分くらいのエネルギー量はありそうだ。これを調べるまでは、比較対象として「原子爆弾の爆風は何キロ先まで影響があっただろうか?」などと考えていたが、規模が違いすぎるので考えるのを止めたのは言うまでもない。

 


また、過去の噴火について調べていたときに、噴火の衝撃波はlamb波(ラム波)として大気圏を進むと書かれていた。もちろん音速である。
ラム波とは何ぞや?と調べてみたが、難しい計算式が出てきたので早々に撤退した。ただ、波数(はすう)kが実数の場合、ラム波は長距離を伝搬しうる・・・とされている。
逆に、波数kが複素数あるいは純虚数の場合、伝搬に従いその振幅が指数関数的に減衰する・・・とも。
ここから考えるに、今回の波数は実数だったのだろう。なお、波数とは波の空間周波数でありry
もっとザックリ考えると、通常の火山が噴火する時は、そもそも火口が海抜0mから離れていることや、周囲にあるのが岩石であることなどから、あまり "綺麗な衝撃波" ではないのだろう。しかし、今回のように海底火山が大規模に爆発したのであれば、海面に到達したエネルギーは点ではないとしても円形であり、海抜0m地点においてエネルギーを開放することになるため、 "綺麗な衝撃波" が作れたのではないかと思う。その結果が、今回の津波である。
たぶん、同じ規模の噴火が別の火山で発生しても、今回のような津波は発生しないだろう。陸地から離れた海底火山でない限りは。
逆に言えば、海底火山が大規模に噴火した時は、今回のような事態を想定すべきなのかもしれない。ただ、観測史上海底火山の噴火と津波との関係性がどのようになっているかは調べていないので、機会があったら掘り下げてみたい。

 

 


ということで、まとめてみたい。

今回の津波は、単純な津波より速く、音速に近かった。
実際、衝撃波が観測されている。
衝撃波は日本に対して直角に近い角度で当たっている。

よって、状況から考えるに、津波は衝撃波によって発生したと考えるのが妥当である。また、それに足る証拠もある。

 


余談だが、某国がビキニ環礁で水爆実験をしたときも、このような現象は発生していたはずである。ただし、エネルギー量は1/10程度なので、津波が発生しても誤差レベルだったはずだが。

 

 

 

それでは皆さん、ごきげんよう

Web会議でスピーカーフォンを使う(レビュー)

Web会議のカメラについては、物理で殴って高画質を得ることに成功した。

しかし、音声についてはノートPC内蔵のマイクとスピーカーを使い続けてきた。
決して悪くはない。しかし物足りないのも事実だ。

 

最適解は何だろうか。それは人によって異なるだろう。
ヘッドセットが正解かもしれない。
あるいはスピーカーフォンかもしれない。
単体のマイクとオーディオセットを鎮座させることかもしれない。
大掛かりになるほど品質は良くなるはずだが、比例するように面倒も増える。

そんなわけで、今回はスピーカーフォンに手を出すことにした。

 

 

 

そもそも、最初はこの記事がきっかけだった。
https://forest.watch.impress.co.jp/docs/serial/nyanwin/1289447.html

 

そして、最初はワイヤレスイヤホンを探そうと思っていた。
記事に書かれているJabraとか聞いたことなかった。ワイヤレスイヤホンといえばSONYのイメージしかなかった。
しかし、どちらのメーカーにしても「再生音が真ん中からずれていく」とか「左右で音のバランスが・・・」という評価が散見されたので、これは実用に耐えないと判断。
1万も2万も払ってストレスを溜めるようでは話にならない。

 

そこで、密林を進むこと数日。探検隊はついに見つけたのだ!
eMeetなる会社と、Lunaという製品を!!

 

ここで中華製に手を出すことについては、おそらくツッコミを入れる人の方が多いだろう。
YAMAHAとかJabraとか、そこそこ実績があるメーカーから選ぶべきでは?と思うのも至極当然だろう。
製品の取り扱い開始が数カ月前で、コロナ禍に便乗した新興メーカーの製品が信用できるのか?という印象を持つのも当然だろう。
ただ、レビューを見ていてサクラっぽい感じが少なかったのと、概ね好印象のレビューが多かったのと、低評価のレビューは使用環境や使用者に起因するものであることが想像しやすかったことから、何となく問題なさそうな印象を受けたのも事実だ。

そして、タイムセールの値引きが最後の後押しとなって、見事にポチットナー。

 

というわけでお待たせしました。
ようやく製品レビューです。

 

 

 

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外装

 

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開封

 

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端子

メーカー名:eMeet
型番   :eMeet Luna(形状が月っぽいからだと思われ)
付属品  :Bluetoothドングル、USB-TypeCケーブル(1m)、3.5㎜4極ケーブル

電源はUSB Type-Cである。Inputは5V1A。
ACアダプターは付属しないので、PCに繋ぐなり何なりして使うことになる。

今回は、Windows10のPCにて、最も安定して使えるであろうUSB有線接続で使用した。

 

 

構造的な話
本体上面はアルミ製、下面は樹脂製。質感は結構高い。
サイズ的には、Google home miniを少しだけ大きくした感じだと思えば良い。

タッチセンサーはなく、物理的なボタンによる操作になるが、タッチセンサーだと少し触れただけでも意図しない操作を行ってしまうことがある(本体を掴むときに困る)ので、タッチセンサーを使っていないというのは個人的には好意的に解釈している。
ただし、クリック音を拾ってしまう問題(後述)もあるので、どちらを重視するかという話ではある。

 


スピーカーとマイクについて
スピーカーは上面から発音するため、上から覗き込むようにして聞くと高域が少し強めである。
また、使い始めは高域が耳障りな感じがする。しかし数時間エージングすれば気にならなくなる。
EQが欲しいとか、音に不満がある場合は、留守の間に音楽でも鳴らしておけば問題なくなるだろう。

 

周波数特性については、下は出ていても100Hz程度だ。ギリギリ80Hzが聞こえるかどうか・・・といったところ。サイズを考えれば十分だ。
上は12.5KHzは出ているものの、16KHzは聞こえないので、サンプリング周波数は32KHzだろう。

 

マイクは3個を120度ずつズラして装着されており、樹脂部に下向きの穴が確認できる。
そのため、設置面は硬質な素材であることが望ましいと思われる。
レビューなどで、マイクの音質に不満を持つものが散見されるが、設置面の軟質な素材によって高域が吸音されることにより、周波数バランスが崩れている結果だと推測される。
必ず、硬い机の上に置いて使いたい。

 

周波数特性については、とりあえず8KHzまでしか捉えてくれない。
サンプリング周波数は16KHzだろう。
とはいえ、音声を拾うだけであれば明瞭度は問題ないので、必要十分だろう。

 

なお、マイクのプロパティを見ると、デフォルトではレベルが+6.0dBとなっている。
マイクブーストの意味だと思われるが、もし音割れするようであれば、これを0dBにすると良いだろう。

 


Voice AI の挙動
ONにすると、バックグランドノイズと判断された冷蔵庫やエアコンなどの普段意識しないような音は低減され、マイクボリューム100(最大)設定時に-50dB付近をうろうろしていた騒音が、-60dB以下にスッと下がる。
ただし、スペクトラムを見たり録音データーを比較した限りでは、"さ行" などの明瞭度は変化しないので、常時ONで構わないだろう。

 

OFFにした場合でも、スピーカーから鳴っている音はマイクでは拾わないため、ハウリングやエコーなどの現象は発生しない。
マイクのレベルメーターを見ていても、面白いくらいに反応しない。
そのため、このLunaを使うのであれば、ソフトウェア側のエコーキャンセルは無効で構わない。
※ 逆に、ソフト側の設定が有効になったままだと、必要な音までマスクされてしまうなどの弊害が生じかねない

 

なお、レビューを見ていると「俺はPCに詳しいんだ! エコーキャンセルが効きすぎてVoice AI は使えないんだ!」とか言っている人もいるが、設置場所との合わせ技で悪条件になっている可能性が高い。
設置面が軟質で明瞭度と音圧が低下し、発声者との距離がそこそこ遠く、部屋全体がデッドではなくライブな環境で、騒音を出す機器が多ければ、さもありなん。
そんな場合は、素直にスマホ付属のマイク付きイヤホンでも使うべきだ。

 


ボリュームの操作
本体にボリュームボタンがある。
プラス、マイナス、共にPC側のボリュームが10ずつ変更(0~100)される。

 


ミュートボタン
ミュートしたときは特に問題ないが、ミュートを解除した時にボタンのクリック音が入ってしまう。
また、ZOOMで使用した場合、このボタンとソフトウェア側のミュートは連動しない(ZOOM側の「ヘッドセット上のボタンを同期」は有効にしてあるが)ため、現状ではソフトウェア側のミュート機能を使用するのが無難なように思える。
ノイズが入っても、せめて連動してくれれば実用性は高くなるので、ここは少し残念ポイントだ。

 


通話ボタン
使っていないのでノーコメント。
スマホとペアリングして使う場合には便利だろうが、基本性能は高いので、まぁ機能的な問題はないと思われる。

 


Bluetoothボタン
電源を入れた後でボタンを長押しし、その後PC側でペアリングできた。

明示的にBluetooth接続するためにボタンが設けられているのだと思うが、何となく存在意義が薄い気がする。
また、有線接続と比較すると明瞭度と安定性に差があるというコメントは多いので、利便性とのトレードオフだろう。会議で使う分には個人的には音質に差異を感じなかったので、問題があるとすれば安定性の方だろうか。

それ以外の差異があるとすれば、ボリューム調整をしてもPC側には何も表示されない(というよりもPC側がボリューム0でも100でも音量が変わらない)のと、数十ms程度の遅延が生じることくらいで、周波数特性などは特に有線時と変わらなかった。

 

 

とりあえず、探ってみた限りでは素性は良さそうである。個人的には「アタリ」の買い物だったと思う。

そもそも1万円程度の製品なので、これだけ完成度が高ければ、あとは使い方でカバーするのが妥当なところだろう。カバーできない人はもっと高いのを買うべきだ。

 

 

なお、当方はeMeetの回し者でも何でもないことを付け加えておく。

 

 

 

それでは皆さん、ごきげんよう

 

天気の子

新海誠監督の作品を追いかけているのは2002年頃から。
この才能は凄いと思いつつ、いつか世の中に認められる時が来るだろうと確信し、その確信が現実になった2016年。他人事だけど非常に嬉しかった。それと共に、インディーズバンドがメジャーデビューしたときのような寂しさもあった。

 

そんな複雑な思いを抱えたまま数年が経ち、新作が公開され、つい先日放送された。地上波ではないが。

 

間を空けずに2回放送され、いつもどおりにデーターチェックして疑問に思ったのが、なぜビットレートが異なるのか。
MatrixがCustomだとか、GOPが固定ではなく可変だとか、そういう違いではなかった。
どちらもMatrixはCustomだったし、GOPは固定だった。可変なら良かったのだが。

 

単位は諸事情により省略するが、初回は94869896、2回目が87498494、つまり8~9%程度の無視できない差異がある。

 

トランスポンダは同じにしても、時間帯によって衛星の出力やビットレートが異なるのかと思ったが、正解は「シネマ」と「プライム」の仕様らしい。
https://blog.goo.ne.jp/krmmk3/e/2a821d2df15a16e808be27d6a5194640

 

 

なお、個人的に最も思い入れのある作品は「雲のむこう、約束の場所」だ。
一部シーンは実在の場所だし、その場所に何度か足を運んだこともあるし、コテコテの新海トーンが観られる。
それが反射液晶PJや有機ELといった優秀な大画面で観られるようになるとは・・・というのは非常に感慨深い。

 

 


それでは皆さん、ごきげんよう

OBS Studio がVer26で仮想カメラに対応した件

動画配信などで使えるOBSだが、今までは仮想カメラ出力のために外部のプラグインをインストールする必要があった。
個人的にはWeb会議のために仮想カメラ出力を使用していたわけだが。

 

しかし、Ver26において、標準機能として仮想カメラ出力が使えるようになった。
さて、これは問題なく動作してくれるだろうか?
というのも、一時期はソフトウェアの相性によってZoomで仮想カメラが使えないこともあり、それが再発するのでは?と考えたのだ。

 

結果から言えば、全く問題なかった。

 

ちなみに、Ver25からアップデートした場合、インストールしてあったプラグインはそのまま残ってしまう。
一応、Ver26.0.2で試した限りではプラグインは動くし、標準機能の仮想カメラ出力も使える。
そのため、仮想カメラ2系統の出力が可能となるが、プラグインは動作確認されたバージョン以外での動作は保証されていない(というようなことが英語で書かれていた気がする)ので、トラブル防止のためにプラグインは削除すべきだろうが、現状では一応共存できているということを記しておきたい。

なお、プラグインを使ったときの負荷(CPUとGPU)も、標準機能を使ったときの負荷も、占有率にして数%程度でしかなく、大差ないことも確認した。

 

ということで、Web会議などにOBSを使っている方は、安心してVer26に乗り換えて良さそうだ。
なお、仮想カメラを変更した際は、Zoomなどのカメラ設定を新しい仮想カメラに切り替えることをお忘れなく。

 

 

それでは皆さん、ごきげんよう

人間の感覚はアテにならない

引きこもり万歳な昨今、運動不足を気にする人は多いだろう。

インドアトレーニングの一環としてローラー台を使っていた身としては、運動の場が特に変わるわけではないのだが、そんな自転車にまつわる話を記しておきたい。

 

ローラー台とは何ぞや?

そう思う人は、とりあえずググってみてほしい。

要するに、道路を走るための自転車を室内で使うためのニッチな道具である。

大雑把に言ってしまえば、「ハムスターの回し車」だ。

本当に自転車を上に載せているだけの構造のものもあれば、自転車を固定して使うものもある。個人的にはどちらも使用したが、今のところは後者を使っている。

 

スポーツタイプの自転車で、常に問題になるのがポジションだ。

ハンドルの高さ、距離、サドルの高さ、前後の位置、ペダルのクリートの位置、角度、さらにはサドルの形状やハンドルの形状までも関係してくる。

複雑な要素が絡んでいるために、正解が無いとも言われる。

 

乗り始めて数年たって、今更ながらにポジションを探ろうと思った。

ちょっとサイズが合わないから新しいフレームが欲しい ⇒ お金ない ⇒ 現状でもう少し快適にならないか? という発想である。

幸い、前に購入して未使用だったサドルがあり、形状的にも良さそうだったので、まずはこれを交換したのが始まりだった。

 

サドル交換後、10分程度ローラーに乗り、ものすごく今更ながらサドルの位置が高いのではないかと感じた。ペダルを踏みこんで5時~6時のあたりで足が伸び切ってしまう感覚が拭えなかったのだ。ただ、目視する限りでは足はまだわずかに曲がっているので、決して真っすぐではない。

 

とりあえず感覚に従って7㎜ほど下げてみたところ、劇的に回しやすくなったし、今まで以上に出力を上げやすく(速度を上げやすく)なった。

 

物は試しということで、クリートの位置もつま先側から土踏まず側に1cmほどずらしてみた。たった1cmだが、クリートの取り付け位置としては、端と端という感じである。

これは体感できるほどの差は出なかったが、大きな差が出ないという体感そのものは、関節の位置からしてつま先に近い方が良いのではないか?と考えていたのをいい意味で裏切ったことになるので、個人的には新発見に近い。

もっとも、プロ選手の間では土踏まず側の方が踏みやすい(スムーズに回しやすい)という話は既に知られているようなので、それを裏付けたと言えなくもないが。

 

さて、いつもなら30分ほどで切り上げるパターンだが、今回はポジションの改善もあってか30分経つのが早かった。もう少し負荷をあげてもいいように感じたし、実際に30分経過時点での出力値は1割以上上がっていたと思う。

これは良い収穫だったなと思ってローラーから降りて、最後に衝撃を受けた。

 

「走っているうちにサドルの位置が3cm後退していた」のだ。

 

今まで、フレームサイズが少し合わないということでステム短め、サドル̘前寄り、というセッティングをしていたのだが、最初に固定したサドルの位置から、30分で3cmほど後退していた。ぶっちゃけ、シートピラーの固定が甘かったわけだが。

とはいえ、関節の位置関係からして、3cmも後退したら踏みづらくなるはずだと思っていたのだが、実際には体感できるほどの踏み辛さは生じなかったことに、良くも悪くもショックを受けた。

 

そんなわけで、タイトル通り「人間の感覚はアテにならない」ことを痛感した次第だ。

ちなみに後日、サドルの位置を前後させて比較検証はするつもりだが、とりあえず以前よりは乗りやすくなったので、良しとしたい。もっと早くにポジション変更しておけばよかったと思う。

 

 

 

それでは皆さん、ごきげんよう

オンラインミーティングの負荷は高いか?

働き方改革だ、新しい日常だ、オンライン化だ、という声が上がって半年近く経つが、とりあえず使っているオンライン会議の機材にも少しずつ不満が出てきた。
その不満の一つが、PCへの負荷が高いことだ。

 

ちなみに、Web会議ではノートPC本体のカメラを使うのが一般的だろう。ただ、自分はカメラが広角であることを嫌気して「外部カメラ⇒HDMI出力⇒コンバーター⇒USB入力⇒OBS⇒バーチャルカメラ出力⇒Zoom」という面倒なやり方を採っている。

 

「Web会議 "ごとき" が重たいはずないだろう」と思っていたし、今でもそう思っている。しかし、OBSを介する分だけ重たくなるのは承知の上だが、実際問題としてタスクマネージャーで確認するとCPUの負荷が50%を超えることも多く、ノートPCではファンがうるさい上にサーマルスロットリングに当たるので断続的に処理落ちが発生して不快である。
(そもそも、一時期はCPUの負荷が70%を超えていることもあった。さすがにこれは会議中に使わないChromeを閉じることで回避した)

 

うるさいだけならまだしも、サーマルスロットリングは回避したい。
ハードウェア支援が使える処理はできるだけハードウェアに頼った方が良いので、ソフトウェアごとのGPUの設定も見直したが、特にこれと言って大きな改善は見られなかった。
ちなみにiGPUは共有メモリを使用するので、帯域の問題を回避するためにOBSやZoomの処理をGeforce側に割り振る事も試したものの、むしろデーターのコピーに帯域を食われているように見えたし、発熱が有意に減少しているようには見えなかったので、Geforceは通電せずにiGPU内部で処理を完結させた方が良いという結論に至った。
クーリングファンの設定はサーマルスロットリングを回避するためアクティブにしてある。CPUは低電圧化済みだ。
WindowsUpdateは1カ月ほど黙らせてあるし、常駐ソフトの類は極力何もしないように設定してある。
OBSの出力解像度は720pに落とし、ビットレートも1000kbps未満に落とし、エンコーダーはiGPUの支援を使うようにしてある。

 

八方ふさがりかと思われたが、OBSのソースの各入力のプロパティーにある「表示中でない場合非アクティブ化する」チェックボックスにチェックを入れたところ、ガクっと負荷が下がったのだ。
OBSにてPC本体のカメラと外付けのカメラを切り替えられるように、両方とも使用可能な状態にしていたがために、常時両方のカメラのデコード処理が必要となってしまい、結果として負荷を高めていたようだ。

 

何故この設定に気づいたかと言うと、

 

Nikon純正のWebCamユーティリティーがリリースされた
  ↓
ダメ元で試したが手持ちのカメラは非対応だった
(対応機種ごとに専用のファイルが存在している模様)
  ↓
WebCam化に「digiCamControl」を使ってみる
https://sourceforge.net/projects/digicamcontrol/
  ↓
こちらでは成功してOBSでもZoomでも使えた
(汎用性という意味では結構優秀な印象)
  ↓
ただし、CPUの論理コア1つを完全占有していることが発覚
  ↓
実装次第ではWebCamのデコード処理は意外と負荷が高い?
  ↓
OBSにて常に2系統の入力を有効にしていたことを思い出す
  ↓
使っていない系統を削除せずに無効化する方法を探る
  ↓
それっぽい設定を発見、テスト
  ↓
意外と効果大きかった

 

という感じである。
重たいと思っていたOBSの動作が、実は自分の設定ミスであったことと、他のツールとの比較においてOBSは比較的低負荷であることが分かったというのが今回の収穫だろうか。

 

使いもしないカメラを複数繋げている人は少ないだろうが、ノートPCのカメラに満足できず外付けする人は一定数いるはずで、その中にはOBSを使っている人もそれなりの割合で存在すると思う。
OBSの設定を試行錯誤した結果、不要なソース設定が残ったままという人もいるだろう。
そういった数少ない人の参考になれば幸いだ。

 

 

それでは皆さん、ごきげんよう